心が軽くなる、アメリカ流人間観察術

アメリカの視点を中心に、人間関係で悩んでいる人に、異なる視点でモノの見方をお伝えします。

投影で押し付けるのは残酷です

投影


心理学の用語で、投影(Projection)という言葉があります。

 

自分の感情、欲求、経験などを人に押し付けることをいいます。

 

そうすることによって、自分自身が受け入れがたい感情や、性格などを他人に帰属させ、自分の不安や矛盾を和らげようとする心理的カニズムだそう。

 

自分が達成できなかった夢を子供に押し付けている親をたまに見かけます。

学校帰りに塾、ダンス、チア、ピアノのレッスン。毎日予定がぎっしり。

子供はヘトヘトなのに、送り迎えに頑張っている。これも投影です。

 

子供に選択肢を与えて、将来困らないようにと一生懸命なのですが、子供の意見を尊重していない場合が多いです。

 

子供はお母さんが喜ぶ選択をしがちですから。

本当の意味での親子の対話をしていないのかもしれませんね。

 

選択肢を与えるよりも、自分で切り開いていく力が重要かと。。。

 

一方、ナルシスト(自己愛性人格障害)も投影のテクニックをよく使います。

ナルシストは、自分のネガティブな部分を押し付けてきます。

 

例えば「視野が狭いよ」とナルシストから言われるとします。

こちらからすると、「視野の狭いのはお前だよ」と言いたいところですね。

ところが、ナルシストはこれを繰り返し呪文のように唱えます。

すると次第に「やっぱり私って視野が狭いのかしら。。。」と疑心暗鬼になり、次第に自分を失っていくのです。

 

これが、投影の怖いところです。