心が軽くなる、アメリカ流人間観察術

アメリカの視点を中心に、人間関係で悩んでいる人に、異なる視点でモノの見方をお伝えします。

Boundary(バウンダリー) 境界線を引く事の大切さ

境界線

人間関係において、Boundary(バウンダリー)、境界線を引く事が大切と言われています。

 

なぜ、大切なのか、どのように境界線を引くのかみていきます。

 

まずBoundary(バウンダリー)とは、自分と他人を区別する境界線です。

自分が責任を持つべき事と、他人が責任を持つべき事を自分の中でしっかり区別をするという事です。

 

この境界線が曖昧だと、次のようなことが起こります。

 

  • 自分に無関係なことでも責任を感じる
  • 自分は後回しの自己犠牲
  • 他人の要求に断ることが出来ない
  • 他人に振り回される
  • 他人に尽くしすぎる

 

優しすぎて疲れる人、尽くしすぎて疲弊する人はこのBoundary(バウンダリー)がきちんと引けていない可能性があります。

 

違和感や不快感を感じるのはどのような時か、

誰から何をされた時にそのように感じるのか、

その確認から始めると良いかもしれません。

 

  • Physical Boundary(身体的な境界線)

ハグ、握手をする場面を想像して下さい。

友達とハグ、握手はできますか? 初対面の異性とハグ、握手はできますか?

 

  • Sexual Boundary(性的な境界線)

キスをする場面を想像して下さい。

相手はパートナーでも、公共の場でできますか?

 

  • Intellectual Boundary(知的な境界線)

考えや、意見を主張した時、

否定や攻撃を受けたらどのように感じますか?

 

  • Emotional Boundary(感情的な境界線)

感じていることを打ち明けた時、

大した事ないなど言われたり、他人に言いふらされたらどのように感じますか?

 

  • Material Boundary(物質的な境界線)

お金やモノの貸し借り、または貸与。

お金を出すことを要求されたらどのように感じますか?

 

  • Time Boundary(時間的な境界線)

残業を頼まれた時を想像して下さい。

その後の予定があるにもかかわらず、残業を引き受けますか?

 

ここまでなら許せる、これ以上は許せないと、様々な場面で確認して見ると、境界線が引けるようになります。

 

許せる範囲内であれば、境界線外。

許せない範囲であれば、境界線を超えています。

 

対象となる相手、タイミング、場所など色々な要因でBoundaryも変わります。

 

Boundary(バウンダリー)に良い悪いはありません。自分自信で心地よい境界線が引けたらそれが正解です。